釣り人Vs…
釣り人Vs一般市民
非常に悔しい思いばかりが積もる濡れ衣や誤解。一般市民(非釣り人)の理解が足りないのか、釣り人達の表現努力が足りないのか?今まであちこちでいろいろな誤解をされてその度に笑顔でごまかし、胸の内でこらえ、耐えてきた。一番よく言われるのが、
「釣り人は川や池へ来てはゴミを散らかして行く」
こればかりは「それは絶対に無い!」なんて言い切れない。未だにどこかで誰かがしているモラルに反する問題である。確かに言われる通りの事実ではあるが、何も全員がそういう訳ではない。しかし、一人でもそういう行いをするものがいれば釣り人全体像として捉えられ、悪いイメージや誤解を招く結果となる。
しかし、一般市民が釣り人に対してこの様な警告を発する事は自分たちが迷惑である事を主張する分には問題無いが、「これは矛盾していないか?」と思える点が幾つか思い当たる。
1.一般市民は大人しい釣り人に怒りをぶつけに来る!?
自分は今まであちこちの釣り場を渡り歩き、色々な人に会ってきたが、どうも解せないのが、「何故だか自分だけが怒られている愚痴を言われる矛先になる」事である。人の多い釣り場にてフナ釣りの人や散歩のおっさん達の近くをたまたまフラフラ歩いていたり、座り込んでいる自分に対して聞こえる様に愚痴や文句をぶつけたり絡んでくる。ところが、目の前でゴミや石を川に投げているガキ共に怒りつけずに無視。それってガキ共が集団だからか?それともガラが悪いとか、怖そうだからか?かといって怒るべき相手に向かって言えないとはおかしいのでは???
2.一般市民は釣り人だけが川を汚すと思っている。
もうこれに関しては半分その通りで、半分は違うぞと言いたい。なんせ最近においては急増したルアー釣り人達がゴミを投棄してゆくとよく非難されているが、確かにその通りです。その通りだが、川辺をよく見ると、ペットボトル・袋・パッケージだけでなく練り餌の袋等も散乱している。どうやら、ルアー釣りをする人だけが悪人集団だと誤認されているようだ。
もう一つ、川にゴミを捨てるのは何も釣り人だけではない。釣りをしない人だってポイ捨てをするし、タチの悪い場合、粗大ゴミだって投棄する。自然豊かな昔の時代においては、川に流せば処理できるというのは今の世の中には通じない。それは有害であったり、分解できない素材が多く、投棄した人間に跳ね返ってくるのである。
また、川の上流は奇麗な水が多く、また、キャンプ場も多い。アウトドアブームだとかいってろくな知識も無い上に自然と触れるような事はあまりせず、日常と変わらない。そこでもゴミの投棄はもちろん、洗剤の垂れ流しで水質汚染に荷担している。そういう水を下流の人達は使用するのである。釣り人だけが悪いのではない。自然を何とも思わず荒らしたりするモラルの欠けている人間が非常に問題ありと言える。